2019

ちかごろ私の中で空前のカヴァー・ブームが来ていて、英語やアイリッシュ、スコティッシュゲール語の歌、スペイン語の歌、ポルトガル語の歌などをたまに披露しているのですが、自分が好きで好きでカヴァーした歌ばかりなためか、曲の説明をしようとすると感動で泣いてしまいそうになるという、ちょっとお間抜けな状態に悩まされています。
先日もそんな調子で、第一次世界大戦で戦死した青年のお墓を訪ねて問いかけるという内容の歌「The Green Field Of Flance ~No Mans Land~」の私なりの訳詞を説明したいにも関わらず、声が震えてしまいかなりぼんやりとしか説明できませんでした。情けない。
次回こそはできるようにがんばるとして、ここに和訳したものを置いておこうと思います。
2019.7.23記

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『The Green Fields Of France "No Mans Land"』Eric Bogle


やあ、調子はどうだいウィリー・マックブライド(※1)
君の墓のそばに腰掛けてもいいかい?
暖かい夏の太陽の下でしばしの休息
僕は歩きっぱなしで1日が終わってしまったよ
墓石に、君が1916年の大きな戦闘(※2)において19歳の若さで亡くなったと書いてある
僕はできればその死があっけなく訪れたのだと思いたい
それとも、それはゆっくりと進行したおぞましいものだったのかい?



(Repeat)
楽隊はゆるやかにドラムを叩き
君のひつぎが降ろされる時、たむけの行進曲は聴こえたか?
バンドのしめくくりはコーラス隊で
バグパイプは「森の花」(※3)を奏でたか?



君は妻か恋人を後に残したのだろうか?
君の面影は祀られた 1916年に亡くなったとして
愛しい人の忠実なる心の中 君はいつまでも19歳のまま
それとも君は名前もわからぬ見知らぬ者として大勢の写真立ての後ろに永遠に祀られ
その古い写真はぼろぼろに汚れて
茶色の皮のフレームの中で色褪せて行ったのかい?



(Repeat)



フランスの緑なす草原に太陽が輝く
暖かい風がそよぎ、赤いひなげしたちが踊る
塹壕(ざんごう)は鋤(すき)で埋められて久しく
毒ガスも無く、有刺鉄線も無く、銃が発砲されることももはや無い
だけどこの墓標の国には誰ひとりとして住まうものも無く
物言わぬ目撃者たる白き十字架が無数にたたずむのみ
彼ら「友」への、人々の盲目的無関心
それがあらゆる世代の人々を虐殺し破滅させたのだ



(Repeat)



僕はどうしようもなく不思議なんだ、ウィリー・マックブライド
君たちが死にゆかねばならぬ理由を一体誰が偽った?
その理由が語られた時、君は本当にそれを信じたか?
戦いを終わらせるための戦いだと、我々は本当にそれを信じたのか?
その苦しみ、悲しみ、栄光、恥、殺戮、死、それらは全て無駄だった
おおウィリー・マックブライド、それらは全て再現されたんだ
再び、再び、再び、そして再び



楽隊はゆるやかにドラムを叩き
君のひつぎが降ろされる時、たむけの行進曲は聴こえたか?
バンドのしめくくりはコーラス隊で、
バグパイプは「森の花」を奏でたか?

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※1.Willie McBride。彼のファミリーネームからスコットランドの出身者と想像される。
Repeat部分でスコットランド流のとむらいの情景が描かれていることからも。
※2.WW1において多大な戦死者を出したフランス、ソンムの戦い(1916)と思われる。
※3.『The Flowers Of The Forest』スコットランド地方で死者へのたむけに奏でられる曲のようです。

Repeat(サビ)部分ですが、一部スコットランドゲール語で歌われているため歌詞の聴き取り、文字起こしが不明瞭です。
概ね間違えてはいない、、、と思うのですが、完全ではありません。



●2019.7.3 tue
以前から和訳を試みていた歌詞が少しずつ納得の行くものになって来たので
ひとまずの備忘録として。
Marryさんの歌は1曲1曲が全く違う顔を持ち、アルバム一枚でひとりの人間に多面性と豊かさがあることを大袈裟にではなくごく自然に感じさせてくれるようなところが好きです。

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Father us / Marry Waterson & Oliver Knight

-父さん-

彼女は朝早くに太陽を目覚めさせ 彼にラヴソングを歌った
迷う心を押し殺し 彼女は彼のやり方へと歩みを曲げた

じっと聞き耳を立てて様子をうかがう時間
父さん、母さん
そうやっていくばくかの愛を繋ぎ留めようとしている

その目はめったに使われることはなかった
ひどくこっそりと光にシェードを打ち掛け 見ることを選ばなかった
この無人の国には絶えることのない泣き言と吠え声が共生している

じっと聞き耳を立てて様子をうかがう時間
父さん、母さん
そうやっていくばくかの愛を繋ぎ留めようとしている

そんな古風な時代を終えて 年頃になった私たちの日は行く 
今の時代らしい そんな日々が過ぎて行く
私たちはあの迷う心を取り去って 歩む方向を変えたのだ

じっと聞き耳を立てて様子をうかがう時間
父さん、母さん
そうやっていくばくかの愛を繋ぎ留めようとしている


彼女は朝早くに太陽を目覚めさせ 彼にラヴソングを歌った
迷う心を押し殺し 彼女は彼のやり方へと歩みを曲げた

2019.7.3 tue記



●2019.1.23 tue
最近この曲に魅せられて英語歌詞の和訳をしました。
「時には四月に雪が降る」人生の不条理と愛をこんなに美しい言葉で表せるものなのかと、 聴き返すたびに泣いてしまいます。

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Sometimes It Snow In April / Prince

-時には四月に雪が降る-

トレイシーは長く続いた内戦のすぐ後に死んだ
ちょうどぼくが彼の最後の涙をぬぐった後だった
彼はこれまでよりもうまくやってるさ
彼のそばにいた馬鹿な奴らよりずっと

ぼくはトレイシーのために泣いた
だって彼はぼくのたったひとりの友達だったから
あんな車は毎日のように君を通過していくもんじゃない
ぼくはトレイシーのために泣いた
だってまた彼に会いたかったから
だけど時々、人生はうまくゆかない

時には四月に雪が降る
時々ぼくは最悪な気分
時々ぼくは終わりのない人生を願うけど
誰かが言うには、どんな良いことも長くは続かないんだってさ

春はぼくの一番好きな季節だった
恋人たちが雨の中で手をつないでいる、そんな季節
今じゃ春はトレイシーの涙を思い出させるだけの季節
泣くのはすべて愛のためで、痛みのためなんかじゃない

彼は力強く言った
「死ぬことなんて怖くないさ」
「死は怖いもんじゃない、ぼくをうっとりさせるんだ」
いいや違う、彼の写真を見つめてぼくは悟った
ぼくのトレイシーみたいに泣ける奴なんてどこにもいなかったんだ

時には四月に雪が降る
時々ぼくは最悪な気分
時々ぼくは終わりのない人生を願うけど
どんな良いことも長く続きはしないらしい

ぼくはよく天国の夢を見る
トレイシーがそこにいるのがわかる
ぼくは彼が別の友達を見つけたことを知ってる
彼は四月に降る雪のすべての答えを見つけたんだろう
いつの日か僕はまたトレイシーに会えるんだろう

時には四月に雪が降る
時々ぼくは最悪な気分
時々ぼくは終わりのない人生を願うけど
どんな良いことも長くは続きはしないらしい

どんな良いことも長くは続きはしないらしい
そして愛は、それが過ぎ去ってしまうまで愛ではないんだ

2019.1.23 tue記


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