↓ 日記 2019 ↓

2019年3/28(木)大阪市雲州堂にご来場ありがとうございました。

三分咲きのソメイヨシノを阪急の車窓から眺めながらの大阪行き。
天然デンネンズとは今回二度目の共演でした。調べてみたら前回は2017年の10月。
2年も前のことだったのに、ギターリストの高藤さんも歌のかつみさんも私のことを覚えててくださってて嬉しかったです。
私もライブが素敵だったのでもちろん覚えていました。
天然デンネンズというユニット名からは想像できない優しくて温かい歌とクールなギターなのである。
包容力というものでしょうか、かつみさんの歌には大人の強さから生まれる本当の優しさが感じられて、少しひねくれ者な私でもハートフルなその歌詞をしっかり信じてしまえる歌い手さんです。
そんなかつみさんはなんと私のCDを3作品ぜんぶ買ってくださいました。
びっくり嬉しいやら恥ずかしいやら。相思相愛。ありがとうございます。

私はこの日ピアノ弾き語りデビューしようとひそかにこつこつ練習していました。
大好きなPrinceのSometime It's Snow In Aprilをギターでも歌ってみたのですが、ピアノのほうがいいような気がして。
練習は十分とは言えませんでしたが、失敗をおそれずこの日の最後のシメにこの曲を演奏しました。
ありがたいことにアンコールをいただけたので、本当の最後にはギター曲を演奏したのですが。
自作曲についてはもちろん、カヴァーソングは「あの曲が好きでした」とか「あれは誰の歌ですか」と言っていただけたりすると、歌の良さがうまく伝えられたかなと思えて本当に嬉しいです。
カヴァーしている英語歌詞の歌はどれも私なりに和訳をしています。読み上げが上手ではないので今までは恥ずかしがってやっていなかったのですが、今回やってみて良かったなと思いました。
時間に限りがあるのでかいつまんでの読み上げにはなりますが、これからも時々やってみたいです。
見届けてくださったみなさま、ありがとうございました。


2019年3/16(sat)
毎春恒例『弥生の二頁』at京都 Cafe Wood Noteにご来場ありがとうございました。

今年で7回目となる、シンガーソングライターのフジコさんと二人で開催しているライブでした。
よりによってフジコさんの花粉症が一番きつい季節に始めてしまった「弥生の二頁」。なのに彼女は毎回とてもがんばってくれていて、今年も仕事でくたくたのその足で我が家に何度も作業に来てくれて。色々しみじみです。

春の訪れを祝うということで毎年来場のみなさまにハンドメイドのおみやげをお渡ししていて、ここ何年かずっと苛性ソーダと水を反応させて作るタイプの石鹸がおみやげだったのですが、強アルカリである苛性ソーダを管理し続ける緊張もあり、ちょうど材料が切れた今年はぐいっと方向転換して刺繍コースターを作ることにしました。
刺繍モチーフは会場のカフェ・ウッドノートのマスターがハマっておられる「ゾウムシ」と「変形菌」に。攻めてますでしょう。

演奏はそれぞれソロをやって最後に二人のジョイントもさせていただきました。

今回は準備期間中、フジコさんが「これをやりませんか」と持ってきてくれたカバーソングの歌詞が長いことどうにもしっくり来ず四苦八苦してようやく光が見えたという体験をしました。
それが無事解消されたあとでフジコさんに「実は途中こんな具合だった」といたずら心で少し打ち明けてしまったせいで、ライブ中に中途半端にその経緯までお話しすることになってとっ散らかしてしまったことをいつになく後悔し反省していたりします。

それらはとても個人的で複雑な問題で、気に入らなければ歌わなければよいという話であるし、何より歌を聴いていただく場にはその歌を愛してるという前提以外はだいたいが蛇足だなぁと思っていたりします。

今回は自分一人の狭い視点では出会うことのできなかった歌に出会い、これまで向き合おうとしなかった自分の一面と向き合うこととなり、幸運にも好きになることができ、心の中にある硬直した壁を壊すことができました。それはどんなに長々と綴っても伝えることのできないほど複雑かつ素晴らしい体験です。
長く時間を共にしたフジコさんにだって正確には伝えられてはいないのです。

それゆえに時間の限られた中で収拾しようと大慌てで紡いだ言葉は断片的で至らないことだらけで、大切なところが伝わらなかったのではないかという懸念が拭えません。
せっかくの歌を汚してしまったのではないかとさえ思います。
いつまで経ってもお喋りが下手なのも本当に困りものです。

肝心の歌は、それが放つ光を遮ることなく歌うことができたのではと思いますが、すべては聴いてくださったみなさまに委ねるところです。
たまの「アチャー」話となりましたが、『弥生の二頁』まだお越しになったことがない方は来年以降ぜひ。また行きたいな〜と思ってくださっている方はこれからもどうぞよろしくお願いします。


2/2(sat)名古屋池下Bar Stregaにご来場ありがとうございました。
インフルエンザ流行のためお出かけを控えられる方も多くおられる中でのライブでした。お店には加湿器が設置されていてありがたかったです。
今回初めて聴いていただく方が多いライブでしたが、このサイトのお知らせ記事をご覧になり1stアルバムを予約して下さった方や、去年初めて私のライブを観て下さった方がお見えになっていたりと、嬉しいこと尽くしの名古屋でした。
何はともあれみなさま、引き続きなにとぞご自愛くださいませ。
2019.2.4記


最近この曲に魅せられて英語歌詞の和訳をしました。
「時には四月に雪が降る」人生の不条理と愛をこんなに美しい言葉で表せるものなのかと、 聴き返すたびに泣いてしまいます。

Sometimes It Snow In April / Prince

-時には四月に雪が降る-

トレイシーは長く続いた内戦のすぐ後に死んだ
ちょうどぼくが彼の最後の涙をぬぐった後だった
彼はこれまでよりもうまくやってるさ
彼のそばにいた馬鹿な奴らよりずっと

ぼくはトレイシーのために泣いた
だって彼はぼくのたったひとりの友達だったから
あんな車は毎日のように君を通過していくもんじゃない
ぼくはトレイシーのために泣いた
だってまた彼に会いたかったから
だけど時々、人生はうまくゆかない

時には四月に雪が降る
時々ぼくは最悪な気分
時々ぼくは終わりのない人生を願うけど
誰かが言うには、どんな良いことも長くは続かないんだってさ

春はぼくの一番好きな季節だった
恋人たちが雨の中で手をつないでいる、そんな季節
今じゃ春はトレイシーの涙を思い出させるだけの季節
泣くのはすべて愛のためで、痛みのためなんかじゃない

彼は力強く言った
「死ぬことなんて怖くないさ」
「死は怖いもんじゃない、ぼくをうっとりさせるんだ」
いいや違う、彼の写真を見つめてぼくは悟った
ぼくのトレイシーみたいに泣ける奴なんてどこにもいなかったんだ

時には四月に雪が降る
時々ぼくは最悪な気分
時々ぼくは終わりのない人生を願うけど
どんな良いことも長く続きはしないらしい

ぼくはよく天国の夢を見る
トレイシーがそこにいるのがわかる
ぼくは彼が別の友達を見つけたことを知ってる
彼は四月に降る雪のすべての答えを見つけたんだろう
いつの日か僕はまたトレイシーに会えるんだろう

時には四月に雪が降る
時々ぼくは最悪な気分
時々ぼくは終わりのない人生を願うけど
どんな良いことも長くは続きはしないらしい

どんな良いことも長くは続きはしないらしい
そして愛は、それが過ぎ去ってしまうまで愛ではないんだ

2019.1.23 tue記

2019年1/13(sun)元田中Bar Hawkwindにご来場ありがとうございました。

楽しい日はお酒も会話もすすんでつい長く居残ってしまうんですが、確かにそんな夜だったにも関わらず左京区から電車が動いてる時間帯にちゃんと帰ってこれました。(奇跡です。)

終バスは諦めて最後のMicoさんとMasamiさんのライブまで観たのは正解でした。美しかったです。
Javirさんたちの即興は息を飲む展開でした。ギターで作られる様々な音が自由であり洗練されていて、彼のカセットテープ買いました。
造酒耕平さんと会うのは久しぶりすぎて、以前どこで会ったのかついぞ思い出せないままなんですが、やっぱり洒落た曲を作られる人だなぁとギターの音運びに釘付けでした。

『狂人企画』という穏やかでないタイトルのライブシリーズ。
私もこのタイトルだけはずうっとどこかで目にしていて、この度のお誘いで好奇心のままに参加させていただきましたが、ジャンルやタイプにとらわれず、それでいて芯のあるイベントでした。
音楽にとっての盲腸のような、種火のような、温床のような、海の生き物が陸に進出する時に必要だった濁った水たまりのような、うまく言えないけれどそうゆう場所を作られているような感じがしました。
私がギター弾き語りを始めたのも、そんな場所でした。
2019.1.14man 記


2019年1/6(sun)ムジカジャポニカ 歌い初めライブにご来場ありがとうございました。

共演ミュージシャン:伊藤せい子/Shutter and Love/新村敦史(CHAINS)/ぱぱぼっくす/松の葉楽団/ノスタル人

私にとっては歌い初め&初出演のムジカジャポニカ。錚々たるミュージシャンの中に混ぜていただき、そしてたくさんの方と再会できたり出会うことができ、嬉しくも新鮮な気持ちで2019年を漕ぎだすことができました。ありがとうございます。
このライブパーティのエンジンをかけるがごとく最初に出演されたムジカ店主 伊藤せい子さんがカヴァーされてた友部正人さんの「こわれてしまった一日」が頭の中でまだじんわり流れています。

音楽愛に満ちたムジカ。また必ずここで演奏したいです。
2019.1.7man 記

↓ 御礼日記 2018 ↓

◾️12/2(日)流流フェスat 東向日Second Rooms、️12/5(水)『ペコロス岡野とポロリーズに会いに行く!』 at京都磔磔が終わりました。ご来場ありがとうございました。今月のライブが全て終わりましたらゆっくりと振り返り、ライブごとの備忘録をここに書き記したいと思います。
ライブは一つ一つどれもかけがえのないものではありますが、ペコロスライブは私の中では特殊な試みでもあり、とても感慨深いです。
去年12月に続き関西の方々にもペコロス岡野さんの歌世界に触れていただきたいという想いと「長崎と京都をもっと近くしたい」という個人的副題も込めつつ準備してきました。ご来場の皆様のお陰でとても暖かい日となりました。本当に、ありがとうございました。


◾️11/26(月)京阪丸太町駅そば 『古きもミライも路万 (ロマン)がある』終了しました。
 この度は当初予定していた会場が直前に使えなくなり、急な会場変更と開演時間の延滞でご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした。ご来場下さった皆様、ありがとうございました。そして急きょの失礼なお願いであったにも関わらず快くライブさせて下さったBar D'店主さま、お店の常連さまにお礼申し上げます。皆々様、本当にありがとうございました!


◾️10/28(日)浜大津 どない屋『火取ゆき、山本佳名子、長野友美ライブ』

◾️11/8(木)大阪市 雲州堂『雲州堂イオリズム 長野友美×小川賀子ライブ』

◾️11/10(土)京都 CAFEすずなり『カーテンと雪待ち通り 長野友美×カーテンズ ライブ』


終了しました。みなさまのご来場に感謝申し上げます!


案の定ライブごとの御礼日記をつける時間がありませんでした。
まとめてさらりとやりましょう。


10/28(日)浜大津どない屋 東京から火取ゆきさんが「私どうしてもここに戻って来たかったんです」と、このお店一箇所のためだけに来られたライブでした。心臓の手術後はじめての遠出。姉貴分の体調のこともありこの日はトリを努めさせていただきましたが、私も長く心配していてやっと会えた安堵からライブの最後は涙してしまいました。だめですねえ。プロ失格というやつです。
琵琶湖から吹き寄せる夜風はもう冷たくて冬の気配を感じるくらいだったけど、心はポカポカ。
火取ゆきさん、主催の山本佳名子さん、私。この三組でどない屋さんに再び集えた幸せを噛みしめていました。


11/8(木)雲州堂 昔そろばん倉庫だった蔵をイベントスペースにした雲州堂。『雲州堂イオリズム』は雲州堂に併設されているレストランIoriの四季折々の創作料理や各地から取り寄せたお酒と共に生演奏を楽しんでもらおうというコンセプトのイベントで、毎週木曜日に開催されています。
予約なく入場でき、ワンオーダー&ミュージシャンへの投げ銭でご覧になれます。
 今回はプライベートでもたまに居酒屋女子トークする仲の、滋賀の弾き語り小川賀子さんとツーマンでした。彼女とは同い年で、The Cranberriesが大好きという共通項があります。今年の始めに天に召されたCranberriesのヴォーカル、作詞家ドロレス・オリオーダンに捧げるべく、最後は二人で『Odd to my familly』『Ringer』を歌わせていただきました。


11/10(土)京都CAFEすずなり どのお店とも良い緊張感を維持するべく「この店は自分のホーム」という気持ちを敢えて持たないようにして活動をしている私がうっすらと「ホームだな」という感覚を持っている京都CAFEすずなり。
もちろん緊張感は失ってませんが、店主まりこさん、わんだーさんと関わらせて頂く時はいつも「お店とミュージシャンがタッグを組んでひとつのイベントを作っている」と思える不思議な一体感があります。それはまりこさんがCAFEすずなりを始められる以前から時々一緒にライブを企画してきた仲だからだろうと思います。
 今回このお店で久しぶりに自主企画ライブをさせていただきました。
大阪のレトロ・ポップ・デュオ カーテンズをお呼びしての『カーテンと雪待通り』。11月のことを『雪待月』と言うらしく、素敵だな〜っと思いタイトルに採用しました。
 いつも大好きなミュージシャンを呼ぶにあたって、どうしたらこの「大好き!お勧めです!」という気持ちを広く適切に伝えられるだろうかと悩むのですが、宣伝期間もどんどん短くなる中でのチラシ作成で、「急げ急げ」とミュージシャンの写真やプロフィールなどで埋めた原稿を印刷に出そうとして止めたのでした。そして漫画を描き始めた訳なのです。
 果たして何が正解だったのか未だにわからないし反省点も多くあるんですけれど、来場のみなさまがお帰りの際に「チラシ記念に下さい」と言って下さったことが本当に嬉しかったです。
 カーテンズのお二人にはそうした右往左往の準備期間から終演後までたくさんのパワーをもらいました。初めての場所にも関わらずたっぷりめのMCといつもの素晴らしいギターと歌のハーモニーをありがとうございました。
2018.11.12 記

10/21(日)京都木屋町わからん屋『シマシマ三姉妹ライブ』

 2年に一度のペースで開催している『シマシマ三姉妹ライブ』の第3回目が終了しました。毎回仕込みがドッタンバッタンで冷や汗をかくこのイベント。今回もたくさんのご来場本当にありがとうございました。

 3回もやっているのに全く慣れるということがなく、毎度気の利いたMCなんて入れる間も無く台風に翻弄され右往左往している間にライブが終わる感じです。そして回を追うごとにこの台風の規模も大きく強くなって行ってるような気がします。汗

 『シマシマ三姉妹』はメンバー全員で作っているライブですが、何となくの役割分担ができていて、私はチラシ作りを担当しています。それから全体の構成をどうするかということやタイムスケジュール、それから踊ったりシナリオのアイデアはほぼ私。(そう。無表情にこなしていますがハゲヅラを被るタイミングとか、あほな振り付けとかは私の仕業なんです。)

 松井恵子さんも全体の構成のことを一緒に考えてくれていて、どんな流れにするかっていうのを考え把握してるのが私と恵子さんという感じ。それからお店への事務連絡は全て恵子さんが担当してくれてます。
 ザンネンズの二人には曲ごとのアレンジ、サポートでかなり頼っています。任せっきりと言ってもいいところも沢山、沢山あります。

 ジョイントする曲にそれぞれがどう入るかは、みんなで「ああでもないこうでもない」と話し合って決めます。これは時間が限られている中なのもあってかなりズバズバっとした意見の出し合いになります。
 そしてライブ当日のリハーサルまでは私一番の若輩者にも関わらず「時間が足りない!だからああしましょう、こうしましょう、○時には終われるようにしましょう」なんてエラそに仕切っています。笑
だけどこれも気づいた誰かが言わないといけない大事なことで。

 打って変わってライブが始まると、ステージをグイグイお喋りと明るさとハイテンションで引っ張ってってくれるのが松井恵子さん。私にはこれはどう頑張っても真似できない。ザンネンズの二人にもこうゆうリーダーシップ的要素と言うか、そうするつもりもたぶん無くて。
 恵子さんがエネルギッシュでハートフルなお花をぽこっと生み出し咲かせてくれて、そのお花が真ん中にあるからこのライブが続いて行けてるんだなと思います。やはり彼女こそ我らが長女でありバンマスなのです。

 こうして書いてみると、お互いに頼り合うところが大きくて、誰が欠けても今のシマシマが成り立たないのがわかります、、。そしてみんな年上で、音楽レベルの高い人たちにも関わらず私にもビシバシ意見を言わせてくれ尊重してくれているところが、私自身が続けて行けている最大の理由かも知れません。
 音楽をやる上で本当にいい先輩たちに恵まれています。私もこんなふうに年齢に関係なく色んな意見を交わせるような空気を持ちたい。( 実はそれがけっこう難しいこと。)

 2年ごとに重ねて行くライブ。みんなどんどん歳をとっても行くわけで、その中で何を目標にするかというと、元気に集合することはそりゃもちろんですが、やっぱり音楽的に成長して行きたい。みんなそんな風に考えていると思います。
「どこまでもついていくよ!」「また行けたら行くわぁ」「シマシマ観たことないけどいつか行ってみるか」と思って下さってる皆様、これからもゆるりとお付き合いどうぞよろしくお願いいたします。

 何はともあれこんなドタバタを続けて行く体力はいつか無くなっていくわけだから、仕込みにはもっと余裕を持たねば!というのが今後の課題です。(これ毎回言ってる!)

2018.10.28 sun 記


 

10/19(金)名古屋金山ブラジルコーヒー『べか舟と女』

 久しぶりに琵琶湖線から東海道線に乗り継ぎ名古屋まで。
新幹線だと早くて便利なのだけど、在来線で行くこの区間は私のお気に入り。
特に秋深まる今の季節は一番好きかもしれません。

 このライブ『べか舟と女』は春から夏へ向かうくらいの時期に「いつも色んな演者さんを後ろでサポートしているコントラバス奏者の船戸博史さんにスポットを当てるライブはいかがですか?」と企画者の吉田さんに提案いただき決まりました。
出演者は主役(?)の船戸博史さん、そして私と野村麻紀ちゃん、蠣崎未来ちゃん、それにゲストでクラリネット奏者の岡林和歌ちゃん。

 ライブタイトルの『べか舟』というのは長さ12尺(3.6メートル)、幅2尺8寸(84センチ)の薄板で作った一人乗りの海苔採り舟のことらしい。つまりその一人艇の舟を船戸さんに見立て、4人の女(クラリネット和歌ちゃん含む)が無理矢理乗り込んで演奏し酒宴をするというイメージのライブ(笑)
 それにしてもなんとまあ酒豪の女たちばかり揃えて下さったものだと(私はそれほど強くありませんが)吉田さんの采配に感心しました。だけど同時に「確かに面白そうな取り合わせだなぁ」と思っていて、私自身ライブをとても楽しみにしていました。

 酒飲みという共通項はあれど、三人の女のライブはそれぞれ全く違う世界違う色だったんじゃないかなと思います。それに加えて船戸さんや和歌ちゃんのアプローチも全然違っていたような。私は出演を後に控えていると気分的に他の出演者さんのライブをじっくり楽しめないこともしばしばあるのですが、この夜はなんだか自然に全編を楽しんでいました。たぶんそれは私がみんなのことをやんわりと知っていて、みんなの音楽を心から好きだったせいなのかなと思います。こんな「好き」の輪をもっと広げてゆきたいな。

   チラシのイラストも担当させていただいてまして、アンコールであの絵っぽく5人横並びで演奏できて嬉しかったです。まさかのノープランで、まさかの女三人即興ブルースを思いつき、よりにもよって一番気の利かない天然な私がまとめさせていただきましたが、たくさん笑って下さって嬉しかったです。

 京都勢の多いイベントにも関わらず多くのお運びに感謝いたします。どうかまた来年も在来線でガタンゴトンと演奏に伺わせてください。

2018.10.25 tue 記

 


 

【10/8(火)京都パーカーハウスロール】

 スーマー、栗本英明、野村麻紀、長野友美、そしてゲストに船戸博史(敬称略)。
出演者は皆仲良くさせていただいている間柄でしたが、ライブで一堂に会するのは初めてでした。

 ライブで誰と共演するかはお店の方やイベント主催者さんに決めていただくことの方が殆どです。
私がそこをお任せしているのは、もちろん大前提として信頼関係あってのことですが、演者である自分よりも観客の気持ちに近い立場の方のほうが基本的に良いブッキングをしてくださると考えているから。

 ときどき私自身がミュージシャンをお呼びして共演する自主企画ライブもあるのですが、それは「私のお客様にどうしてもこのミュージシャンを聴いていただきたい!」というやむにやまれぬ気持ちがあってのことで、好きなことをさせていただくぶん演奏ではないところでたっぷり色んな色の汗をかきます。

 こんな感じなので仲良しだから一緒にライブをする、ということには簡単にはならず、、、基本はあくまで「私がいつどこで誰と演奏するかは観る側の方が決めること」と思っています。
 これは自分の思い込みでライブの楽しさの可能性を狭めてしまわないための自戒であり、ミュージシャン同士ライブで良い緊張感を維持するための私流の心の持ちようでもあります。

 パーカーハウスロールのこの夜は、だからこそ心から嬉しかったです!
大好きなミュージシャンたちと同じ夜を作れたのはCAFEすずなり店主まりこさんが「この面子で、パーカーで観たいな〜♪」と企画してくださったお陰です。そしてこのラインナップにビビッと来て集まって下さったたくさんの皆さまのお陰。

 ビル解体のため今年11月で今の場所を立退くパーカーハウスロール。皆さんとともにこの空間に楽しい記憶をたくさん残すことができました。ご来場、どうもありがとうございました!
 あとはパーカーの移転先が決まることを祈るばかりです。

(こんな真面目な文章なのにライブはお酒飲みながら踊っている写真。
アンコール曲、スーマーさんの「人生行き当たりばったり」のワンシーンです。)
2018.10.22mon記


【10/12(金)長岡市 火灯し喫茶すずかげ 2マンライブ】

 初めてのお店にも関わらずお集まり下さいました皆さま、ありがとうございました。ライブ開場時間にはすっかり釣瓶落としで暗くなっていましたが、明るい時間帯は窓から桜の木や閑静な住宅地、のどかな川辺の景色などが見えて、お近くの方は喫茶で利用されるのも心地よさそうなお店だなと思います。

 後山くんが独立開業されたこのお店、店舗はそのレトロな外観を裏切らずだいぶ昔からあったものだそうで「喫茶すずかげ」というお店の名はその頃からのものらしいです。お店の名を変えずに引き継がれるなんて、とても素敵。
 以前の店主さんがライブを観に来てくださっていたことからも「すずかげ」の名前が残ったことを喜んでおられるお気持ちがうかがい知れます。そんなエピソードにほっこりとしながら、私もこのお店の名前に少し似た秋の歌「すずかけの道」を演奏させていただきました。

 この日の出演はもうお一人、東京からピアノ弾き語りの齋藤さっこさん。初めましてのミュージシャンでした。
この日が近くにつれ音楽仲間たちに「さっこさんとやるんだね、よろしく伝えてね」と言われることが多々あり、当日集まってくださった方のうち何人かは私とさっこさん両方を知っておられる方だったりと、何だか初めてお会いするとは思えない不思議な安堵感がありました。

 彼女のライブは精巧なピアノや伸びやかに通る優しくとても美しい歌声にまず「ほぉ〜っ」とあこがれの溜め息が出ましたが、歌詞には確固としたメッセージと生々しさと自省の思いがあり、それらの言葉と表現は強く重く迫り来るものがあって、「きれいだな」だけでは済まされない歌また歌。ごくりとつばを呑みこんで聴くドラマティックなステージ。その凄みが突き刺さるようでした。出会いの安堵感とは真逆です。

 齋藤さっこさんの出演が決まった時、店主の後山くんの頭にはすぐに私との共演が浮かんだそうです。
 その時店主のイメージされたことやライブを聴いて下さった皆さまの受けられた印象などは私には計り知れないもので、いつもひたすら自身の演奏に向かうのみではありますが、こうして色んなミュージシャンとの共演で起こる効果やコントラストを見込んで組み合わせて下さったり楽しんでいただけることもまた演者の幸せのひとつかも知れないと今回改めて思いました。大変有難いことです。

   自分の中にある自然な流れとはまた別に、こんな風に誰かが思いもよらぬ世界へ運んでくれる流れも大切にしていきたいです。そして後山くんがこのお店で作られてゆく新たな潮流が楽しみです。

2018.10.14記



【8/30〜9/20までのライブにご来場ありがとうございました。】

 今年の春あたりから書き始めたライブ御礼日記ですが、ちょっとライブが続くと途端に書く暇もなくなるものかと、ままならなさに唸っている今日この頃です。
 有難く幸運なことに、ご依頼いただくライブが「絶対にお断りしたくない!」というものばかり。そのため私にとって過ぎて行ったどのライブの日も感謝に堪えない大切な思い出になっています。
 そんな訳でこの日記は自分のためにできる限り続けたいと思っているのですが、これからさらにライブが続きますのでいずれ追いつかなくなることでしょう。今回は少しずつですがやっと書くことができました。案の定過去のライブほど短文になってしまいましたが。

■8/30(木)京都 磔磔
Godnewloveワンマンライブのゲストとして招いていただき、1曲私のオリジナル、そしてもう1曲チェリーさんの曲をセッションさせていただきました。夫の栗本英明は私の隣でギターを弾いてくれました。
LiQuid Butterfly、Sax登敬三さん、ギタリスト・ソニックユースケさん、それにレコードショップHAPPY JACKの店主JACKさんとSONOさんのユニットSlaughter House、Vampire!1984という豪華なゲスト陣に混ざり、ファッションショーのように目まぐるしく展開してゆくステージのそのひと時をつとめさせていただけて本当に光栄でした。


■️8/31(金)京都伏見 Anny's Cafe
 AUX、Bad Stuffの森島さんがブッカー、音響などを始められたばかりのお店に出演させていただきました。
「硝子」という結成したばかりのバンドとのツーマンライブでしたが、AUXでベースを担当されているHama-chanがドラムを担当されていたり、以前から企画名だけはあちこちで耳にしていた「狂人企画」の倉田さんがベース担当されていたりと、全く知らない間柄ではない方々との出会いが嬉しい夜となりました。
 倉田さんとは聴いている音楽のちょっぴりコアな共通項で盛り上がり、その流れから来年1月の「狂人企画」に出演させていただく予定です。アルゼンチンの音楽家との共演とのことで楽しみです。

■9/10(月)大阪市心斎橋 歌う魚
 シンガーソングライターのいおかゆうみちゃんの企画「夜のひとあし」にお誘いいただきました。
過去何度かお誘いいただいて、いずれも日程が合わず出演できなかったのですが、それでも私のことを覚えていてくれて根気よくお誘い下さったことが本当に有り難かったです。
 参加させていただいて、彼女は奔放なようにしているけど繊細で、自分の「楽しい」をまっすぐに信じていて、ご来場の皆さんをその「楽しい」ほうへ引っ張って行く温かいパワーを持った人だなあと感じました。可憐な歌声なのにどっしりと構えた歌う姿にもそんな二面性が出ているような。
 岡部洋子さん、あさじさんとは初対面でしたが、お二人とも破天荒(笑)な裏側に優しさと人情味を感じずにはいられないステージでした。とくに岡部洋子さんの飴玉の唄がジーンと心に残っています。ゆうみちゃんが「私の大好きな女性たち」と言っていた意味がライブの当日よくわかったのでした。どんな夜を作りたかったのかも。

 ライブ当日わかった、と言えば、このお店「歌う魚」さん。
初めて伺ったお店でしたが、店主と音響の方は以前「夏酔男(よかにせ)」というお店で一度お世話になったお二方でした。そのお店を畳み現在の「歌う魚」を始められてちょうど1周年とのことでした。
 インテリアがすっきり可愛くて、ご飯がとても美味しかったです。(オーバーチキンライスだったかな?)
居心地に気を遣われていて、喫煙コーナーは外にあって、椅子も背もたれの付いたものを最近導入されたとのこと。
なぜか今年は「周年」や「開店」をお祝いできる機会が多い私ですが、こうして頑張っておられるお店とともに私も頑張ろうと思え、これからもどんな風に関わって行けるか本当に楽しみです。改めまして、歌う魚1周年おめでとうございます。

■9/20(木)京都 CAFEすずなり
 全国引く手あまたのドブロ・リゾネーターギターの弾き語りChihanaちゃんにご指名いただき初共演のツーマンライブでした。
 彼女は私の故郷である長崎でも大人気の女の子。ビビットなビジュアルがとてもかっこよくて可愛くて、私を含め見ているだけでも元気をもらえるという人は多いだろうなと思います。そんな女の子がギターを弾くと、そんじょそこらでは聴けないような骨太なアメリカンサウンドで。
 こんなに小気味好いものはないなぁと感心すれば感心するほど、段々とご指名いただいたことに緊張を覚えてきました。

 誰とやるからと言ってあまり気負ったりしないほうなのですが、実は近ごろギターを弾いたり歌ったりするにつけ様々な欲がむくむくと膨らんできていて、そのため自分に対して不満が尽きず試行錯誤のさなかにあります。
 それは日々色んな素晴らしいミュージシャンと共演させていただいたお陰でもあり、音楽の聴き方がまたひとつ深まったのかもしれず大変好ましいことだなぁと客観的に思うのですが、そんな意欲の火が点いたタイミングでのChihanaちゃんとのライブは、自分がまだ何もできていないような気持ちを伴った複雑なものでした。まあ年齢に関らずそんなスタンスでいれることは大事かもしれません。

   とは言えそれはライブの楽しさに比べたら些細なこと。再会の喜びもあってとても和やかな雰囲気だったかなと思います。
 そうそう、Chihanaちゃんとライブ前にお互いのカヴァーソングについて話していて、Chihanaちゃんは昭和歌謡、私は民謡にハマっているよと言うことで、お互いにライブで披露し合いました。こうゆうのはニヤニヤと嬉しくなります。

 Chihanaちゃんとのそもそもの出会いは、今回のライブ会場であったCAFEすずなり店主まりさんが3年前に高円寺での主催イベントで作ってくれたものです。
 まりさんは故郷である京都に戻られる前に高円寺駅南エリアでノライヌカフェというライブもできるお店を10年ほどやっておられたのです。
 その時代のつながりで、東京と京都のミュージシャンを混ぜ混ぜした「ノライヌ祭」を開催され、私もそこに呼んでいただいたのでした。
 ノライヌ祭で出会ったまりさんが心から愛するミュージシャンたちは流石にかなり濃厚で刺激的でした。そんな出会いがあってから3年後、こんな日を迎えられて実に幸せだなぁと思いました。まりさんも二人の再会と初共演を楽しそうに見守ってくれていました。まりさんの、人と人を出会わせて楽しくしていくセンスのファンです。

 そんなまりさんを唸らせたいなぁといつも意識して企画ライブを持ち込んでいる私。次回のCAFEすずなりは11/10(土)、大阪からカーテンズを招いてライブします。自らをレトロポップと位置付けている彼ら(二人組)ですが、ジャンル以前に「こんなサウンドが生で聴けるなんて!」とバンザイしたくなるような音楽ですよ! お楽しみに!


2018.9/30(日)記


【8/25(土)音凪食堂 長野友美with PiCasライブにご来場ありがとうございました。】


※動画は音凪食堂で個展『偶と獣』を開催されていた彫金作家 清水範康さんからいただきました。

 PiCasは京都生まれで多くの人に愛されているアメリカン・ルーツ・ミュージック・バンドPiratesCannoeのメンバーの中の男性チームだけで編成された自由でゴキゲンな3ピースバンドです。彼らはPiCasのライブに加え色んなシンガーソングライターのサポートでも大活躍されています。私はそんな彼らをドキュメントムービー『永遠のモータウン』でようやく日の光を浴び正当な評価を得たファンクブラザーズの面々と重ねて見ているところがあります。(マーヴィン・ゲイのバックで演奏しているあの素晴らしいバンドですよ!)

 今回は音凪食堂店主さまからのご提案で長野友美with PiCasという初の編成が叶いました。私たちミュージシャンも一段と張り切ってライブの日までリハーサルを重ねてきました。ご期待下さり足を運んで下さった皆さまに厚く、熱く、暑く御礼申し上げます。

 私は最近でこそ色んなミュージシャンにサポートしていただいておりますが、ソロ歴が長いせいもあって、他の楽器に入ってもらう時は今もとても用心深くなります。曲の良さを壊すことにならないか、と。
 気難しく感じられるかもしれませんが、多くを盛り込んで一見贅沢で親切そうな仕上がりであっても、実際には重ねる必要のない音、広げる必要のないムードなど、意識されずとも耳を退屈にしてしまう要因というのが確かにあるのです。そこを踏んでしまうことなく狭き門からどう膨らませ攻めてゆけるか、そして違和感がある時まっすぐに意見を言い合えるか。それが複数人で音楽する時のミュージシャンの腕の見せ所なんだろうなと思います。

   えらそうに書いていますが、私自身は我流のまま出来たとこ勝負で細々と生きながらえているミュージシャンに過ぎません。
ただ、私は時に他者を寄せ付けない気難しさを持って音楽をしていく過程で、これらの厳しいことをひょいとやってのけ、さらに新しい風景まで見せてくれる素晴らしい職人気質のミュージシャンたちと出会うことができました。これまで私をサポートして下さった全員がそうです。
そして今回のPiCasとの夏の夜の夢。大きな幸運を改めて噛み締めております。

 よく考えたら私もPiCasも全員京都暮らし。いつか我々のホームである京都でもお聴かせできたらいいねと、またひとつ叶えたいことが増えました。
2018.8.27(月)記


【8/4(土)西院ミュージックフェス 栗本夫妻バンドライブにご来場ありがとうございました。】

 京都特有の湿度に加え、刺すような陽射しと地面からの照り返しによる異常なまでの暑さ。
そのような日にも関わらず野外会場である春日神社メインステージにも多くの方がとどまり、音楽を楽しんでおられたのが印象的な西院フェスでした。
酷暑の中ご来場くださいまして、本当にありがとうございました!
そしてこの日へ向けたくさんの準備をして下さり、当日もイベントを共に作り支えて下さったボランティアスタッフの皆さまに御礼申し上げたいです。毎回本当に頭が下がる思いです。ありがとうございました!

 いつもは長野友美で出演させていただいている西院フェスですが、今夏は「栗本夫妻バンド」での出演でした。
このバンドは今年2月にアメリカから来られるバンドをお迎えするにあたり編成したいわゆる「企画もの」でしたが、西院フェス実行委員の方が興味を持ってくださり出演が決まりました。
 ご存知の方も多いかと思うのですが、このバンドの中でわたくし長野だけ初心者ベーシストです。栗本英明氏とドラムのイトチュー氏があって何とか成立している状態のものをこのようなオープンな場ではたしてやって良いものか、と、非常に悩ましいものがありました。
 ですが結局、ベースをがんばりたい気持ちと音楽をやりたい気持ちのほうが勝ってしまいました。それに「せっかくチャンスをいただけたのだから」と、期待にお応えしたい気持ちもあり、、、。
こんな背伸びができるのも、応援して下さったり興味を持って下さる方々のおかげです。

 ライブ中感動したのは、椅子やテーブルが撤去されたスタンディングな会場で、前方にいらっしゃった方々が後ろの方も観られるように座って下さっていたことです。バンド会場ですのでオールスタンディングで盛り上がるのもサイコーなのですが、我々の編成の珍しさもあってのお気遣いだったかと。とても優しい空気の中でライブさせていただきました。
改めまして、多くの会場で魅力的なライブが繰り広げられている中 栗本夫妻バンドを観にお越し下さいました皆さま、ありがとうございました!
2018.8.8(wed)記


【6月27日(水)一夜干ばるたんPresents『月と一夜干』@京都西院ネガポジ、終了しました。】

 ああ京都の夏、という感じの蒸し暑さの中、
ご来場くださいましたみなさま、ありがとうございました。
多くのお越しと湧き上がる拍手の熱さでばるたん君の歌と人物の愛され度がひしひしと伝わってくる温かいライブでした。
私はゲストとして呼んでいただき、彼が会場の空気をすっかり温めて下さった後で演奏させていただきました。
ばるたん君がネガポジで始められたこの企画ライブは今回で第2回目。
三ヶ月に1度のペースでこれからも続けて行かれるそうです。

 ばるたん君の歌はじ〜んとして静かに聴き入ってしまう場面も多いけど空気は朗らかでお酒や食事や小さな話し声とも仲がいいです。
いつぞやかある人からアドバイスをもらったそうで「音楽のジャンルは何ですか?と聞かれたら『望郷フォークです』と答えることにしました」とステージで言われていて、少しなるほどなぁと思いました。
風景の描写に愛と優しさが感じられる彼の歌は、おそらく生まれ育った北海道を想い歌うというばかりではなく
今目の前にある風景にさえも二度と帰ることのできない遠い距離の寂しさを想っているかのようです。
生きている誰もが日々無限のさようならを繰り返している。
彼はそのさようならにしつこいほど手を振って、愛と精いっぱいの優しさを込めて歌っているんじゃないだろうか
と私には思えてくるのです。
 愛すべき酔っ払いの企画ライブがこれからも楽しみです。
2018.6.28 記


【6月2日大阪市音凪食堂、6月3日京都夜想ライブが終了しました。】

 6月2日(土)は音凪食堂の7周年記念ライブシリーズ。pocopenさんの2daysライブの第1夜に出演させていただきました。
夢にまで見た憧れのpocopenさんとのツーマンライブでした。こんなに怖くてこんなに音楽をやっていて良かったという日ありません。満員御礼申し上げます。
pocopenさんの創作の泉のその一端に触れると、弾き語りとして私には未だ持ち合わせのない沢山のひらめき、ファンキーさと花びらみたいな柔らかさが同居し得ることや、想像を超えた豊かな感受性と表現がまだまだあることを知ります。音楽のちからで希望のある広い世界へ連れ出してくださる方です。
 私は船戸博史さんとのDuoでの出演でした。去年のCD発売以降このDuoで出演依頼をいただくことが増えました。私にとっては光栄で気の引き締まることでもありますし、音楽的に大変刺激になることです。
このような機会を与えて下さった音凪食堂の古市さん、本当にありがとうございました。
音凪では8月にPiCusとのジョイントライブが決まっています。ぜひご予約の上お越しください。


 6月3日(日)は夜のライブの前に一乗寺のカフェウッドノート35周年でお祝いの演奏させていただきました。時間的に参加できるかどうかがギリギリまでわからなかったのと、小さなお店に昔からの馴染みの方が大勢いらっしゃるということでライブスケジュールには掲載していませんでした。
毎年3月にフジコさんとの二人ライブ『弥生の二頁』を開催させていただいているご縁です。 35周年、本当におめでとうございます。
それにしてもここしばらく『◯周年』のお祝いライブの出演が続いております。
「おめでとう」は何度言ってもいいものですね。言えることが幸せなんだなと思います。

 そして同日の夜、堀川御池のLive & Salon 夜想『青井橘Birthday Live』に出演させていただきました。
お誕生日で、こちらもやっぱり「おめでとう」でした。
青井橘さんは今この世にはおられない人ですが、このライブを主催された伴侶であるワダさんの側に今もおられます。
「プライベートなタイトルですがどなた様もご入場できます」と当ウェブサイトでご案内しておりました。青井橘さんと面識のあった方はもちろん、ご存知ない方もライブを楽しみに足を運んで下さっていたことが嬉しく、背筋の伸びる思いでした。
 美しく妖艶な青井橘スライドショーとともにワダさんの演奏を聴いたあと、栗本英明氏、私、最後にKoba-yangという出演順でした。京都の音楽シーンを長年鮮やかに彩ってきたバンドマンであり、同時にとても強力なシンガーソングライターである男性陣に挟まれてのライブは挑むような気持ちも生まれつつの演奏でした。
とは言いましてもやはり女性のお誕生日を祝う日。全体的に和やかなリラックスしたライブだったのではないかと振り返ります。ご来場下さったみなさま、どうもありがとうございました。
2018.6.4記


【長崎ツアーライブが終了しました。】

・長崎市 カフェ・一花五葉 5周年記念ライブ
・長崎県佐世保市 古民家 海からの風 『町からこぼれた歌の夜』
・平戸市津吉茶市
・平戸市街地 喫茶六曜館


 全4箇所でのライブでした。故郷を離れ京都に移り住んで16年。演奏で帰省するたびに長崎の良いところを新しく、または別の角度から知ることができているように思います。それもこれも長く私と関わってくださっている方々のおかげであり、やはりその地域に暮らし、土地に汗を染み込ませながらライフワークやお仕事で人々を楽しませるイベントを作ってこられている方々のおかげです。
この度呼んでくださった4会場の皆様、宣伝をしてくださった『はっぴぃ!FM』さま、タウン情報誌さま、ポスターを貼ってくださったり配ってくださった商店や個人の皆様、そしてそれらの想いが届きご来場くださいました皆様に深く感謝と御礼申し上げます。
そしてまた故郷の皆様と一緒に良いイベントを作ることができるよう、これからも音楽を楽しみながら磨いて行こうと思います。
2018年5月28日 記


【4/22 阿倍野 流流ライブ『中つ火に輪になって』にご来場ありがとうございました。】

 ライブだけでなくレコーディングの場としても使わせていただいた大好きな阿倍野の流流が、建物老朽化のため今年5月で営業を終えられます。 今後の店舗は未定だそうですが何らかの形で活動、イベントは続けて行かれるそうで、あの素敵な響きを持つ空間とのお別れがとても残念ではありますが、そんな場所を創られた「人」がいる限りこれからもきっと面白いことは続いてゆくと信じることができます。

長野友美ワンマンライブ『中つ火に輪になって』では流流の建物にも聴いてもらう気持ちで私のアルバム収録曲をぜんぶ歌いました。
アンコールを含めて30曲。二回の休憩を挟み、演奏時間は約3時間半ほどだったかなと。
こんなに長丁場は初めての試みでしたが、特に気負うこともなく皆様との空気を楽しみながら演奏することができました。 長い時間、中つ火に輪になって下さった皆様、本当にありがとうございました。

 客席後ろの黒い壁面には、岡林りえさんのインスタレーション。
依頼をしたきり当日まで丸投げでしたが、私の想像を良い意味で裏切る展示でした。

作品から何かの主張が迫り来るタイプのものではなく、覗き込んでみたり発見したり汲み取る自由を観覧者に委ねてくれる展示はまるでフィールドを散策する楽しみのようでもあり、私のステージも伸び伸びと自由にしてくれるものでした。

加えてヒノキの種子を発芽させた展示物は流流の建材に使用されている年季の入った吉野産のヒノキ材と呼応して「(生命が)また始まってゆく」というメッセージが聞こえ、風に乗るための綿毛、羽を持つ種子を集めた作品群からは「新天地へ」というテーマを感じ、これこそまさに私が流流と店主西村さんへお贈りしたい想いだなぁと感激でした。

りえさんの種子作品を意識しながら演奏していると、私の歌には植物とそれにまつわる言葉が多く登場することに改めて気がつきました。 「宿り木」「木の芽流し」「松のこずえ」「石榴の実」などなど。
私がりえさんの作品に惹かれるのはそのような引っかかりどころが少し似ているのかもしれません。

 快晴に恵まれ、日陰にそよぐ風の何とも心地よい一日でした。
私は開演直前までりえさんの買い出しに便乗して散歩を楽しんで来ました。
初めて乗った阪堺電車。素朴なたたずまいの松虫駅。経年を感じさせる街並み。
レールのそばにはハハコグサが群生し、所々ノボロギクも背を伸ばし、色んな野草が思い思いに花を咲かせている。そんな放ったらかしの長閑さからふと顔を上げれば再開発されたエリアがまるでコラージュの唐突さですぐ向こうに迫っている。不思議な街。

 キラキラとそびえ立つ阿倍野ハルカス周辺しか知らなかったら、私は阿倍野という場所をこんな風に好ましく味わえていなかったかもしれないな。と、そんなことを考えていました。
流流という心地よい場所を知っていたからこそこの街の多面性を受け入れ楽しめているんだろうと。そして流流から出発するからこそ、またこれからもお気に入りの風景にたどり着ける。そんな気がしています。


【4/7居酒屋まほろばライブ、4/8阿倍野の流流ライブが終わりました。】

 京都、大阪と2日間ライブが続きました。

金曜日に雨でそこからまた晴れ続きだという予報は外れ、土曜日のまほろばには豪雨に見舞われながら到着された共演者、お客様。
本当に、あの悪天候の中みなさまありがとうございました。
私は幸運にも小雨だったり止んでいる間に移動しており、道すがら虹を見たり、まだほんの少し散り残って新緑とのモザイクになった高野川沿いの桜並木をゆっくり眺めながら会場にたどり着きました。
今年も花見には一度も参加できませんでしたが、演奏に行く途中でいろんな春の風景に出会い満喫できています。

この日オープニングアクトとして出られたワダヒロコさんは短い時間の中でしっかりと「爪痕」を残して行かれてて、好きになりました。
どっと笑いの起きた歌はもちろん、故郷の風景を綴られている歌がとてもやさしく尊く素敵でした。普段はまほろばシスターズという三人組で歌われています。

 野村麻紀ちゃんは私にとって京都の風景に欠かせない人物です。この女の子のいない京都は多分、出汁の効いていないお味噌汁みたいに味気ないだろうと思う。
麻紀ちゃんの歌は耳馴染みがよくてすぐ一緒に口ずさめるという大衆歌的な楽しさがある。そして時折名言だなぁとうなずける歌詞がある。お酒を飲んだり陽気な場にとてもよく合う歌。去年はお互いのCD発売ライブでてんやわんやしていて、やっとやっと一緒に演奏できました。企画をして下さったKさん、ありがとうございました。

 翌日の日曜日はからりと晴れたものの寒の戻りで、こんな時は服装に困ります。少し悩んで、なんだか一番どうしようもないコーディネートになってしまったような。
カーテンズの「流れ流れて丸山通り 8回目」流流では最後となるイベントに出演させてもらえたこと、とっても光栄に思います。
カーテンズはまさに極上のシティ・ポップ。彼らの醸す心地よい空気、温かさ、ユーモア、楽しさ、そしてそこに自然に集まり生まれる賑わいがキラキラと眩しくて、私もすっかり包まれ楽しんでいました。
カーテンズのヲザキ珈琲君が「日曜日の一番いい時間をここで過ごしに来てくれてありがとう」と言ってて、ほんとだなぁと。
 東京から来られたもうひと組の出演者カンバスはヲザキ君の言う「アーバン」という言葉がピタリとはまる音楽でした。
でもつくづく魅力の本質というものはそうした分類ではなかなか説明できないものだとも思います。
「シティ」も「ポップ」も「アーバン」も、その言葉自体から放たれる魅力は私にとっては希薄なのですが、どんな土壌にせよそこにワイルドに根を下ろし新しい可能性の枝葉を繁らせているものは魅力的です。
カンバスはあんなにお洒落で刺激的なコード展開でもまったく背伸びをしてなくて、心をふわっと解放してくれるような素敵な音楽でした。
ポップソングの奥深さを教えてもらったという思いです。


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