↓ 御礼日記 2018 ↓

【6月27日(水)一夜干ばるたんPresents『月と一夜干』@京都西院ネガポジ、終了しました。】

 ああ京都の夏、という感じの蒸し暑さの中、
ご来場くださいましたみなさま、ありがとうございました。
多くのお越しと湧き上がる拍手の熱さでばるたん君の歌と人物の愛され度がひしひしと伝わってくる温かいライブでした。
私はゲストとして呼んでいただき、彼が会場の空気をすっかり温めて下さった後で演奏させていただきました。
ばるたん君がネガポジで始められたこの企画ライブは今回で第2回目。
三ヶ月に1度のペースでこれからも続けて行かれるそうです。

 ばるたん君の歌はじ〜んとして静かに聴き入ってしまう場面も多いけど空気は朗らかでお酒や食事や小さな話し声とも仲がいいです。
いつぞやかある人からアドバイスをもらったそうで「音楽のジャンルは何ですか?と聞かれたら『望郷フォークです』と答えることにしました」とステージで言われていて、少しなるほどなぁと思いました。
風景の描写に愛と優しさが感じられる彼の歌は、おそらく生まれ育った北海道を想い歌うというばかりではなく
今目の前にある風景にさえも二度と帰ることのできない遠い距離の寂しさを想っているかのようです。
生きている誰もが日々無限のさようならを繰り返している。
彼はそのさようならにしつこいほど手を振って、愛と精いっぱいの優しさを込めて歌っているんじゃないだろうか
と私には思えてくるのです。
 愛すべき酔っ払いの企画ライブがこれからも楽しみです。
2018.6.28 記


【6月2日大阪市音凪食堂、6月3日京都夜想ライブが終了しました。】

 6月2日(土)は音凪食堂の7周年記念ライブシリーズ。pocopenさんの2daysライブの第1夜に出演させていただきました。
夢にまで見た憧れのpocopenさんとのツーマンライブでした。こんなに怖くてこんなに音楽をやっていて良かったという日ありません。満員御礼申し上げます。
pocopenさんの創作の泉のその一端に触れると、弾き語りとして私には未だ持ち合わせのない沢山のひらめき、ファンキーさと花びらみたいな柔らかさが同居し得ることや、想像を超えた豊かな感受性と表現がまだまだあることを知ります。音楽のちからで希望のある広い世界へ連れ出してくださる方です。
 私は船戸博史さんとのDuoでの出演でした。去年のCD発売以降このDuoで出演依頼をいただくことが増えました。私にとっては光栄で気の引き締まることでもありますし、音楽的に大変刺激になることです。
このような機会を与えて下さった音凪食堂の古市さん、本当にありがとうございました。
音凪では8月にPiCusとのジョイントライブが決まっています。ぜひご予約の上お越しください。


 6月3日(日)は夜のライブの前に一乗寺のカフェウッドノート35周年でお祝いの演奏させていただきました。時間的に参加できるかどうかがギリギリまでわからなかったのと、小さなお店に昔からの馴染みの方が大勢いらっしゃるということでライブスケジュールには掲載していませんでした。
毎年3月にフジコさんとの二人ライブ『弥生の二頁』を開催させていただいているご縁です。 35周年、本当におめでとうございます。
それにしてもここしばらく『◯周年』のお祝いライブの出演が続いております。
「おめでとう」は何度言ってもいいものですね。言えることが幸せなんだなと思います。

 そして同日の夜、堀川御池のLive & Salon 夜想『青井橘Birthday Live』に出演させていただきました。
お誕生日で、こちらもやっぱり「おめでとう」でした。
青井橘さんは今この世にはおられない人ですが、このライブを主催された伴侶であるワダさんの側に今もおられます。
「プライベートなタイトルですがどなた様もご入場できます」と当ウェブサイトでご案内しておりました。青井橘さんと面識のあった方はもちろん、ご存知ない方もライブを楽しみに足を運んで下さっていたことが嬉しく、背筋の伸びる思いでした。
 美しく妖艶な青井橘スライドショーとともにワダさんの演奏を聴いたあと、栗本英明氏、私、最後にKoba-yangという出演順でした。京都の音楽シーンを長年鮮やかに彩ってきたバンドマンであり、同時にとても強力なシンガーソングライターである男性陣に挟まれてのライブは挑むような気持ちも生まれつつの演奏でした。
とは言いましてもやはり女性のお誕生日を祝う日。全体的に和やかなリラックスしたライブだったのではないかと振り返ります。ご来場下さったみなさま、どうもありがとうございました。
2018.6.4記


【長崎ツアーライブが終了しました。】

・長崎市 カフェ・一花五葉 5周年記念ライブ
・長崎県佐世保市 古民家 海からの風 『町からこぼれた歌の夜』
・平戸市津吉茶市
・平戸市街地 喫茶六曜館


 全4箇所でのライブでした。故郷を離れ京都に移り住んで16年。演奏で帰省するたびに長崎の良いところを新しく、または別の角度から知ることができているように思います。それもこれも長く私と関わってくださっている方々のおかげであり、やはりその地域に暮らし、土地に汗を染み込ませながらライフワークやお仕事で人々を楽しませるイベントを作ってこられている方々のおかげです。
この度呼んでくださった4会場の皆様、宣伝をしてくださった『はっぴぃ!FM』さま、タウン情報誌さま、ポスターを貼ってくださったり配ってくださった商店や個人の皆様、そしてそれらの想いが届きご来場くださいました皆様に深く感謝と御礼申し上げます。
そしてまた故郷の皆様と一緒に良いイベントを作ることができるよう、これからも音楽を楽しみながら磨いて行こうと思います。
2018年5月28日 記


【4/22 阿倍野 流流ライブ『中つ火に輪になって』にご来場ありがとうございました。】

 ライブだけでなくレコーディングの場としても使わせていただいた大好きな阿倍野の流流が、建物老朽化のため今年5月で営業を終えられます。 今後の店舗は未定だそうですが何らかの形で活動、イベントは続けて行かれるそうで、あの素敵な響きを持つ空間とのお別れがとても残念ではありますが、そんな場所を創られた「人」がいる限りこれからもきっと面白いことは続いてゆくと信じることができます。

長野友美ワンマンライブ『中つ火に輪になって』では流流の建物にも聴いてもらう気持ちで私のアルバム収録曲をぜんぶ歌いました。
アンコールを含めて30曲。二回の休憩を挟み、演奏時間は約3時間半ほどだったかなと。
こんなに長丁場は初めての試みでしたが、特に気負うこともなく皆様との空気を楽しみながら演奏することができました。 長い時間、中つ火に輪になって下さった皆様、本当にありがとうございました。

 客席後ろの黒い壁面には、岡林りえさんのインスタレーション。
依頼をしたきり当日まで丸投げでしたが、私の想像を良い意味で裏切る展示でした。

作品から何かの主張が迫り来るタイプのものではなく、覗き込んでみたり発見したり汲み取る自由を観覧者に委ねてくれる展示はまるでフィールドを散策する楽しみのようでもあり、私のステージも伸び伸びと自由にしてくれるものでした。

加えてヒノキの種子を発芽させた展示物は流流の建材に使用されている年季の入った吉野産のヒノキ材と呼応して「(生命が)また始まってゆく」というメッセージが聞こえ、風に乗るための綿毛、羽を持つ種子を集めた作品群からは「新天地へ」というテーマを感じ、これこそまさに私が流流と店主西村さんへお贈りしたい想いだなぁと感激でした。

りえさんの種子作品を意識しながら演奏していると、私の歌には植物とそれにまつわる言葉が多く登場することに改めて気がつきました。 「宿り木」「木の芽流し」「松のこずえ」「石榴の実」などなど。
私がりえさんの作品に惹かれるのはそのような引っかかりどころが少し似ているのかもしれません。

 快晴に恵まれ、日陰にそよぐ風の何とも心地よい一日でした。
私は開演直前までりえさんの買い出しに便乗して散歩を楽しんで来ました。
初めて乗った阪堺電車。素朴なたたずまいの松虫駅。経年を感じさせる街並み。
レールのそばにはハハコグサが群生し、所々ノボロギクも背を伸ばし、色んな野草が思い思いに花を咲かせている。そんな放ったらかしの長閑さからふと顔を上げれば再開発されたエリアがまるでコラージュの唐突さですぐ向こうに迫っている。不思議な街。

 キラキラとそびえ立つ阿倍野ハルカス周辺しか知らなかったら、私は阿倍野という場所をこんな風に好ましく味わえていなかったかもしれないな。と、そんなことを考えていました。
流流という心地よい場所を知っていたからこそこの街の多面性を受け入れ楽しめているんだろうと。そして流流から出発するからこそ、またこれからもお気に入りの風景にたどり着ける。そんな気がしています。


【4/7居酒屋まほろばライブ、4/8阿倍野の流流ライブが終わりました。】

 京都、大阪と2日間ライブが続きました。

金曜日に雨でそこからまた晴れ続きだという予報は外れ、土曜日のまほろばには豪雨に見舞われながら到着された共演者、お客様。
本当に、あの悪天候の中みなさまありがとうございました。
私は幸運にも小雨だったり止んでいる間に移動しており、道すがら虹を見たり、まだほんの少し散り残って新緑とのモザイクになった高野川沿いの桜並木をゆっくり眺めながら会場にたどり着きました。
今年も花見には一度も参加できませんでしたが、演奏に行く途中でいろんな春の風景に出会い満喫できています。

この日オープニングアクトとして出られたワダヒロコさんは短い時間の中でしっかりと「爪痕」を残して行かれてて、好きになりました。
どっと笑いの起きた歌はもちろん、故郷の風景を綴られている歌がとてもやさしく尊く素敵でした。普段はまほろばシスターズという三人組で歌われています。

 野村麻紀ちゃんは私にとって京都の風景に欠かせない人物です。この女の子のいない京都は多分、出汁の効いていないお味噌汁みたいに味気ないだろうと思う。
麻紀ちゃんの歌は耳馴染みがよくてすぐ一緒に口ずさめるという大衆歌的な楽しさがある。そして時折名言だなぁとうなずける歌詞がある。お酒を飲んだり陽気な場にとてもよく合う歌。去年はお互いのCD発売ライブでてんやわんやしていて、やっとやっと一緒に演奏できました。企画をして下さったKさん、ありがとうございました。

 翌日の日曜日はからりと晴れたものの寒の戻りで、こんな時は服装に困ります。少し悩んで、なんだか一番どうしようもないコーディネートになってしまったような。
カーテンズの「流れ流れて丸山通り 8回目」流流では最後となるイベントに出演させてもらえたこと、とっても光栄に思います。
カーテンズはまさに極上のシティ・ポップ。彼らの醸す心地よい空気、温かさ、ユーモア、楽しさ、そしてそこに自然に集まり生まれる賑わいがキラキラと眩しくて、私もすっかり包まれ楽しんでいました。
カーテンズのヲザキ珈琲君が「日曜日の一番いい時間をここで過ごしに来てくれてありがとう」と言ってて、ほんとだなぁと。
 東京から来られたもうひと組の出演者カンバスはヲザキ君の言う「アーバン」という言葉がピタリとはまる音楽でした。
でもつくづく魅力の本質というものはそうした分類ではなかなか説明できないものだとも思います。
「シティ」も「ポップ」も「アーバン」も、その言葉自体から放たれる魅力は私にとっては希薄なのですが、どんな土壌にせよそこにワイルドに根を下ろし新しい可能性の枝葉を繁らせているものは魅力的です。
カンバスはあんなにお洒落で刺激的なコード展開でもまったく背伸びをしてなくて、心をふわっと解放してくれるような素敵な音楽でした。
ポップソングの奥深さを教えてもらったという思いです。


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